旅行記(ザンクト・モリッツ、ツェルマット、ミラノ編)その2
昨晩は10時頃就寝。朝はまた6時に起き、朝食等を済ませ(朝食は北欧のホテルと比べると大したことはなかった。)9時発のGlacierExpressにてツェルマットへ向け出発。やはり1等車両をおすすめする。窓は開かないが冬景色を堪能するにはこのパノラマ車両がいい。
まずはReichenauまで下る。この道は昨日クールからザンクト・モリッツまで上ってきた道と同じである。途中有名なLandwasserBrueckeを通りReichenauでクールからの車両と接続し更に進む。そして12時,昼食の時間である。食堂車はあらかじめ座席は予約しておいた方がいい。夏期は食堂車は2両以上あるのかもしれないが、私の行ったときは冬前にも関わらずほぼ満席であった。 因みに私達の食べたメニューは、まずカリフラワーのクリームスープ、子牛のエスカロップ・エンガディン風、Polentaとほうれん草の添え物。(おかわりもできる。)そしてデザートは、カプチーノシュニッティかチーズ盛り合わせを選べる。この食堂車はアンデルマットで切り離されるのでボーイさん達はそれまでにみんなに食べ終わって支払いもしてもらおうと大忙しである。
要所要所で車両を切り離したり接続したりで、私達の車両は初めは最後尾だったが、途中最前客車になり、また次のアンデルマットからは真ん中の車両になった。ツェルマットまでは三つの鉄道会社が共同運行している。ザンクト・モリッツからReichenauを過ぎDisentisまではRhb(RhaetischeBahn)が運行している。そこからBrigまではFurkaOberAlpBahn、BrigからツェルマットまではBrigVispZermattBahnが運行している。
さて、Brigまで冬の強い陽差しを受け景色を楽しんだあとはいよいよツェルマットへ向かう。ここは44キロの間に1000メートル上に上がるので歯車が欠かせない。ツェルマットの一つ手前のTaeschより上はガス自動車は乗り入れ禁止。駅前に広大な駐車場がある。陽の入る直前にGlacierExpressはツェルマットへと乗り入れた。
昨日とほぼ同じ高度なので息はそれほど苦しくなかったが、さすがにやはり寒い。私達の泊まったホテルAlexはいまいちコンセプトのわからないホテルだった。山小屋風でもありいろいろなものが入り混じっているためシンプルを好む人にはあまりお勧めできないが、それでも立派な4つ星ホテルで非常に清潔だった。
5時前に着き、街中を散策。日本人観光客が多いのか看板に日本語も目立つ。また天下のマクドナルドがここにもあったのにはびっくりした。さすがに高級リゾートを謳うザンクト・モリッツにはなかったはずだが、、、。 サイズの小さい電気自動車があっちへこっちへと走っている。時速は恐らく20キロも出てるかどうか。旅行客が大きな顔をして道を歩いているため、控えめにみんな運転しているし、音も小さいため、背後に自動車が近づいているのに気づくのが遅い。ここはほとんどのホテル、レストランが開いていて、初滑りから帰ってきた人たちが重装備をえっちらおっちらと抱えホテルに向かっている。小さなスケート場や、コープ、ミグロまであった。
さて、お楽しみの夕食は宿泊するホテルにてRaclettとBuendnerfleischと呼ばれる牛肉の薫製を食べた。Raclettは量は少なくて前菜と言った感じだったが、土地の白ワインFendantとマッチしておいしかった。デザートは、私はアップルタルトのシナモンアイス添えとフルーツソース、主人はアイスクリームのベリーソースがけ。どちらも、お菓子など作れない私には美味の一言。高度のせいだと思うが、ただでさえワイン1杯で顔が赤くなる私はもうフラフラ状態だった。
8時過ぎというのに今にも寝てしまいそうだったが、何を隠そうこのホテルにはジャグジーまで付いている。そして1階には共同サウナプールまである。ジャグジーで、出た腹をやせさせて(つもりになって)いい気持ちのままおやすみ、、、。
次の日は朝からKleinesMatterHornへ登るためまた早起き。6時の予定が少々寝坊で6時半起床。昨日より種類の豊富な朝食バッフェで朝から満腹の私達はロープウェイ乗り場まで20分歩いた。まずはFuriまで10分ほどかけて登る。そこからは大きなゴンドラに125人が詰め込まれ(スキーヤーじゃなかったのは私達二人だけだった)、Trockenerstegまで10分ほど登る。ここはもう2929メートルの地点だ。ここで降りて滑るスキーヤー達もいるが、多くは一番上のKleinesMatterHornまで登る。 またまた大きなゴンドラに詰め込まれ3820メートルのパノラマ地点へ。そこから私達はエレベーターで60メートル登り展望台へ行った。 スキーヤー達は早速次々と滑り出す。天気が非常に良く、眺めは最高。山、山、山、である。それも4000メートル級の山ばかり。指先は、手袋をしていないとすぐ痛くなってしまうが、直射日光が当たる部分はポカポカしている。ここでびっくりしたのはイエス・キリストが十字架とともに飾って(奉って?)あったことだ。しっかり景色をビデオカメラにとって下山した。本当に心洗われる、よい人間になろうと少なくとも短い時間思わせてくれた。
12時発のBrig行きに乗ったがミラノへの接続は悪い。ちょうど出発したあとなので1時間待たなければならなかった。13時33分にBrig着、14時36分にミラノ行きへ乗車
05/08/01