ママのたまご記4

 つわりも、臭いと味に敏感なのは相変わらずだったが、ほぼ治まったという感じだった。おもしろかったのは、主人もつわりになったこと。主人も、たまに気持ちが悪くなったらしい。臭いや味にちょっと敏感になった所は私と同じだった。そして、横に妊婦が寝ているのが、何となく落ち着かないらしく、眠りも浅かったらしい。主人の読んでいた、妊夫の為の本では、妊婦独特のホルモンが、周りの人に影響を与えることがあると書いてあったという。私の読んでいた本にも、一緒につわりになるパートナーはよくいると書いてあった。ただ、相手や子供への愛情と、男性のつわりのひどさとは必ずしも比例しないとも書いてあった、、、。

 21週目に検診。主治医にもう一度、性別が聞きたいか聞かれる。今回は一人で行ったので、一瞬、主人に内緒で聞いてしまおうかとも思ったけど、別に男の子でも女の子でも良いのでやっぱり聞きたくないと言った。知人で、5ヶ月目頃に、「ほらね、足と足の間にちゃーんと付いてるでしょ、お坊ちゃんね。」と言われた人がいた。8ヶ月頃にも、「やっぱりおぼっちゃまね。」と言われたけれど、産まれてきたのは可愛い女の子だった、ってのがあったので、別に聞きたくはなかった。

 尿に、白血球が混ざってると言われる。再検査するから、近くで何か飲んできて、もよおしたらまた尿検査に来て、といわれる。病院の周りをジュースを飲みながらぶらぶらして、溜まったところでまた尿検査をしてもらった。ちょっとじっくりと、別のところで調べてもらうから2,3日後に結果が出る。悪い結果だったら電話する、といわれる。結果は大丈夫だった。

 23週目にまた風邪を引く。今回のが一番長かった。10日ほど治るのにかかった。それにしても、手はきちんと何回も洗っているし、うがいもしている。睡眠も食事も十分摂っているのにどうしてだろう。

 26週目に検診。聞いてはいたけれど、検診と検診の間隔はやはり長い。トキソプラズマ、尿糖、尿蛋白等全て問題なかった。前回に、今回の検診1時間前に、グルコーズ糖50グラムを2デシリットルの水で飲んでくるよう言われていた。血糖値の検査だ。噂に聞いていたのだが、かなり甘かった。でも冷たい水に溶かして飲んだので多少は飲みやすかった。結果は問題なし。

 赤ちゃんは頭からお尻まで25センチ、頭囲・腹囲は7センチ。足10センチ。心拍は1分間に130で正常とのこと。今は逆子の状態だが、いつもくるくる回ってるので、まだまだ、頭が上のままと言うには早すぎると。

 今のところ、妊婦生活にこれといった問題もなく、母親が、スイスでの生活にストレスを感じまくっている割には、図太い子供のようだ。といっても私も私なりに色々と気を付けていた。食べ物も、「たまごクラブ」などを参考に、バランスよく食べるようにしていたし、つわりが終わってからは、ちょこちょこと出歩いて、運動不足にならないようにしていた。学生でもあったので、外の世界と接する機会もあった。

 また、家でも、勉強や読書に励んでいたし(効果あるかなあ)、週に1回、泳ぎに行っていた。プールといえば、日本では、妊婦教室で、専門の指導員が居る元じゃないと駄目、みたいなことを言われるようだが、こちらでは、妊婦さんがクロールなんかで普通に泳いでいるのは当たり前という感じだ。バタフライをしている妊婦さんも見かけたし、私も平泳ぎだけれど、普通の人に混じって泳いでいたが、一度も気分が悪くなったことはなかった。医者じゃないので変なことは言えないけれど、普通に問題のない妊娠なら、水泳は逆に、体力を付ける上でいいと思うし、わざわざ水泳教室じゃなくても良いような気はする。周りで泳いでいる人も、特に気にしていないし、一度だけ、一緒に行った主人に「きみの彼女あんなお腹で泳いでるけど大丈夫なの?」と聞いた人がいたけれど、こちらでは別に特別なことではないようだ。

 34週目頃から、「出産準備教室」に主人と2人で行くことになるのだが、これについては、次に。

体重増加:(妊娠前より)驚きの10キロ増加

 言い訳;この10週の間に、2回、食べ放題のパーティーに招待された。「あなた、もっと食べないと、赤ちゃんのためにね。」に乗せられ、食べまくった。妊娠中は食べた分だけ肉になります。

02/08/00