スイス人と結婚する際の手続き３
さてスイス側での婚姻届をして終わりではない、もちろん。今度は日本側にも結婚しましたという報告をしなければならない。それに際して、日本大使館が指定した必要書類は以下の通りである。
１：婚姻届書（大使館でもらえる） ２通
２：婚姻証書（結婚式の時にもらえる） 原本とそのコピー各１通
＜Eheschein/Acte de mariage>スイス国内用と国際用の２種類があるらしいがスイス国内用を
提出するようにとのこと
３：同和訳文（和訳記載例別添）
２通
４：外国人配偶者の旅券
呈示
５：同和訳文（和訳記載例別添） ２通
６：戸籍謄本または抄本（作成日から６ヶ月を経過していないもの）２通
（新しい戸籍を今までと別の市区町村に作りたいときは各３通）
７：旅券（窓口で必要）
３と５の和訳文というのは、記載例がもらえるので、それを自分たちの場合に当てはめていけばよい、私はワープロで打ってプリントアウトしたが、知人は手書きでもいいと大使館から言われたと言っていたので、その辺はフレキシブルらしい。以上の書類を持ってベルンへ直接出向かなければいけない。チューリッヒの領事館では出来ないそうだ。書類を提出すればいいだけなのだが、ここで私はどうしても腑に落ちないことがある。
というのは２の婚姻証書についてだ。原本とそのコピー各１通とあるが、両方とも提出しなければならないのだ。まず一つの疑問は、どうして原本を提出するならコピーを私達がしなくちゃいけないの？と言うこと。もう一つは、反対にコピーを提出するならどうして原本も（その場で原本とコピーとが同じものか確かめるだけならともかく）提出しなくてはならないのかと言うこと。この婚姻証書の原本というのは、特に、結婚した日に発行されたものというのはたった一つしかないのである。それを差し上げなければいけないのだ。確かに、また市役所へ行けば発行してもらえるものだが、発行日は別の日付となる。本当に大使館は、説明が足りないなと思う。その大事な原本まで提出しなければならないとわかって夫と私は驚きを隠せなかった。で、大使館員の反応は、「あ、コピーして渡しましょうか？」、、、。結局、コピーで我慢しなければならないらしい。本当に説明が足りない、、、
以上で手続き上は、終わったことになるけれど、私は滞在許可のＬを持っていたのでこれをＢに変更する手続きをしなければならなかった。結婚して数日後、Kreisbueroより手紙が来て、夫の戸籍に私が入る手続きをしに行った。そこでＬからＢへの変更手続きもした。
それから約２０日後Auslaender Ausweis Bを取りに来るようにとの手紙が来たため、もらいに行った。
手数料 １３２フラン
この滞在許可には、無犯罪証明書の提出が必要である。と言ってもそれを提出する前にＢはしっかりともらえるのだが、日にちはいくらかかってもいいけどいつか提出してね、と言った感じらしい。
そのため、再びベルンへ行かなければならない。まず、行く数日前に日本大使館に電話して、大使館からベルンの警察に、日本人の指紋を採ってほしいというお願いをしなければならない。そして指定された日に、まず大使館で依頼の紙をもらって、それを持って警察へ行く。警察の方も、最近はしょっちゅう日本人の指紋を採るよ、と言っていて慣れたものである。そこでベルン警察に４５フラン手数料を支払う。その指紋を採った紙を持って、再び大使館へ出向きそれを提出する。それを大使館が日本の警察に依頼して犯罪歴があるかどうか調べる。
すると約２ヶ月後に日本から返事が来て、大使館が電話してきてくれる。そして、その無犯罪証明書は「基本的には、」再びベルンまでもらいに出向かなければならない。この言葉の意味もいまいち分からないのだけど、、、。私はその頃体調が思わしくなかったので書類の郵送をお願いした。はいはい、とはしてくれない。まずこちらが、取りにいけない旨と、返信用書留封筒を（もちろん切手付きで）大使館へ送るのだ。それで数日後に返送されてくる。その無犯罪証明書を外国人警察へ提出して、一連の手続きはやっと終わりである。
終わってみれば、やっとだという気分。あちこち本当に大変だったなあと思う。そしてお金もかかったなあと。手数料だけではない、ベルンまでの何往復かの交通費とかも考えると結構な金額になると思う。怖くて計算してないけれど。
もしこれを参考にされる方がいらっしゃれば、本当に参考程度です。と言うのも、必要書類は変わっているかも知れないし、もちろんカントンや市町村によって手続きの仕方も違うだろうし。
終わり
14/04/00
