リスト魔のリスト-読書編-

 

下の会社は、私がいつも利用しているネット本屋さんです。

一応全部読みましたが、感想はまた後日順々に書いていきます。

 

 

(分け方は私の独断と偏見ということで、、、。)

ー異文化編ー

イギリス人はおかしい/イギリス人はしたたか/イギリス人はかなしい(高尾慶子、文春文庫)

  これも友人の中を今ぐるぐる回っている。彼女のように実際に働いて生活している人が書いた異文化経験記というのは迫力がある。日本にもイギリスにも愛情があって、でも故郷に辛口な彼女。生活力のない私は(収入という意味ではなくて、文句だけで、理想ばかり追い求め、足が地に着いていないという事。まあ、こんな人いっぱいいるけど。)床に平伏して読むのみ。

犬養道子 自選集5(犬養道子、岩波書店)

 この人の文章は非常に読みにくいのだけれど、内容はすごく重くて、実際に体験して教養もあって初めて書ける事だなといつも唸ってしまう。

プラハの春 上、下 / ベルリンの秋 上、下(春江一也、集英社文庫)

 東欧に興味を持った事はないのだけれど、古本屋で見つけたのをいい事に読んでみた。すごく勉強になる。こういう風だと歴史も頭に残る。でも妙に気になるのは日本の公務員、国家公務員の嫌らしさ。(勿論性格の嫌らしさ)

Snow Falling on Cidars (David Guterson、Bloomsbury)

  こんなに一つ一つの言葉が綺麗な話を読んだことがない。情景が目の前に浮かぶ。中立の立場に立った日米のもう一つの話かな。フィクション。

ストロベリー・ロード上、下(石川好、文春文庫) ストロベリー・ボーイ(石川好、文藝春秋)

  これまたもう一つの日米史。でもノン・フィクション。この話に出てくる一人一人の日本人に対して、今自分も日本国外で生きている者として涙なしでは読めない。

浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ(サンドラ・ヘフェリン、光文社)

  浪費することに罪悪感を感じるように育てられたせいか、この本は本当に私の考え方と一致する。質の良い安全なものを必要なだけ、、、。子供を早く自立させる。などなど頷く話ばかり。

イラクの小さな橋を渡って(池澤夏樹、光文社)

  どこの国にも普通に暮らしている人がいる。そういう人の事を考えているのか?おいブッシュ。

世界地図の楽しい読み方(ロムインターナショナル編、KAWADE夢文庫)

  雑学本。地理の勉強になるし、お勧め。

世界王室マップ(時事通信社編、時事通信社)

  ヨーロッパの王室の歴史を読むと、ヨーロッパの歴史の勉強にもなる、と思って読んだのだがやはりそうだった。王様、女王様も色々歴史に翻弄されて大変のご様子。北欧は本当に隣近所みんな親戚。

 

ーノン・フィクション編ー

 

嘘つきアーニャの真っ赤な真実(米原万里、角川書店)

  ”プラハ、ベルリンシリーズ”で東欧に興味を持って読んだ。子供も歴史に翻弄され、また親の影響というのが強いのだと感じる。

(柳美里、小学館)

  重いテーマだけれど、何故か読まないとと思った。私なら、妊娠している状態で、出産直後の状態で、体力的にこんな事が出来るだろうか?大変だったろうなあ、と言うのは簡単だけれど、それしか言えない。

チェリー パーカーの熱い冬(遠藤雅子、新潮社)

  いわゆる戦争花嫁の話。英語もおぼつかない状態で敵国から来た彼女のタフさは私にはない。周りの、義家族の精神年齢の高さには感嘆する。

中坊公平・私の事件簿(中坊公平、集英社新書)

  弁護士とか医師とか、そういう人がみんなこの人のような正義感に基づいて仕事をする人だったらいいのにと、素直に思う。

国家なる幻影(石原慎太郎、文春文庫)

  本当に、ちょっと恐いけれどやらせてみたい、この人に日本国総理大臣。アメリカさんにどんな対応をしてくれるんだろう。

30年の物語(岸恵子、講談社文庫)

  この人の文章はすごく好き。ちゃきちゃきした文章というか、講談調が時々出て来てさばさばしている。

砂の界へ(岸恵子、文藝春秋)

  イスラム圏とアフリカに不勉強のまま行った彼女だが、物を見る鋭さがすごい。そして表現力も。

ベラルーシの林檎(岸恵子、朝日文庫)

  この本を昔、図書館でふと手にして以来彼女のファンなのだが、日本人になじみのない国の事を彼女独特のユーモアを持って書くその才能をちょっと分けて欲しい。

巴里の空はあかね雲(岸恵子、新潮文庫)

  彼女一人で出す最初の本だけれど唸るような文章ばかり。この人の異文化を見る鋭い目、公正な目というのを持ってみたい。

私の仕事(緒方貞子、草思社)

  内容が、というか編集の仕方が薄いなあと感じた。それはともかく、堂々と世界を相手に仕事をする人というのは、この世代の人の場合やっぱり非常に限られた階級の出身になってしまうのかな。まあ、最近だと、出身大学や、勤務先の名前を語らないと堂々と出来ない人が多すぎて阿呆らしいけど。

ガール イエスタデイ(桐島洋子、Ferissimo出版)

  背伸び?ありのまま?日記は色々役に立つ。もう高校生の頃からこんなに表現わかりやすく文章を書くことが出来たなんて羨ましい限り。

渚と澪と舵ーわが愛の航海記(桐島洋子、文春文庫)

  無茶苦茶大変だったはずなのに、そうでもないように書くのは彼女が強がりだからなんだろうか?でも過去の事にぶちぶちしがみついていない人間だからなんだろう。

PLATONIC SEX(飯島愛、小学館文庫)

  この本は知り合いの間で引っ張りだこの人気だった。母となってからこの本を読んだので、怖い内容でもあった。きちんと子供の心の叫びを聞くことの大切さ、、、。

娘心にブルースを(原由子、ソニーマガジンズ)

  たまにこういう、素直な人の書く素直な文章を読むと、自己嫌悪に陥る。やっぱり物事をいいように取る素直さも必要だよなあ。

サリンジャーをつかまえて(イアン ハミルトン、文芸春秋)

  そうっとしておいてあげてよ、、、と思いつつ読んでしまった。でも、結局なぞの部分が多い作家だ。でもそれでいいじゃない。

セカンドクラスの添乗員(稲井未来、アルファポリス)

  この人のように前向きになりたい。物事をポジティブに取りたい。、、、でも日本人団体観光客はやっぱりちょっとヤバいのでは、、、。


ーhow to編ー

 

頭に来る一言へのとっさの対応術(Barbara Berckhan、草思社)

  嫌なことを言われたり、嫌な態度を受けたりしたら”無視”が一番いいんだよね。でも何かと短気な私は怒り続ける、、、。そして疲れる。

節約生活のススメ(山崎えり子、飛鳥新社)

  やっぱりこれぐらい気合いを入れないとダメか、、、。うちももうちょっと、水とか、電気代を馬鹿にせず節水、節電心掛けよう。 

日本語練習帳(大野晋、岩波新書)

  簡潔に書く事ってやっぱり大切なんだなあ。大学の時は論文とかで難しそーに書いてたけれど。「〜〜なのだ。」「〜〜なのである。」ってやっぱり読んでても気持ち悪くなる書き方ではある。

 

ー文学編ー

 

冷静と情熱のあいだ(辻仁成、江國香織、角川書店)

  前回読んだ時は確か青を読んでから赤を読んだ。今回は、連載の通り、赤を1章読んで、青を1章読んで、と交互に読んだ。こっちの読み方の方が俄然おもしろかったし、やっぱりよく出来た小説だなあと思ってしまった。

女たちのジハード(篠田節子、集英社)

  みんなが読んでいる時にはひねくれて読まなかったが、今回古本で105円で手に入れて読んだ。スカッとした。どんな仕事でも大変だし、意味がある。そう思えない人は五万といるが、、、。私も、そう思いたくない仕事もあると思っている一人だが、、、。きっと別の意味で。農業を馬鹿にしちゃ、女を馬鹿にしちゃいけません。

愛する源氏物語(俵万智、文藝春秋)

  あさきゆめみしでしか読破した事がないが、手元の与謝野晶子訳でも読んでみようか、、、。三十一文字に訳せる俵万智ってもう頭の中が短歌オタクなんだろうな。

小僧の神様(志賀直哉、新潮文庫)

  たまには純日本文学も、と思ったけれど、こういう人間の裏表というか、心のひだを短編で書く志賀直哉はすごい。

How insensitiv (Russell Smith、The Porcupine's Quill)

  トロントが異常に懐かしくなるとペラペラとページを繰ってしまう。あのカフェが、いつも一人の時間、友達との時間を楽しんでいたあのカフェが懐かしい。

Bridget Jones's diary/Bridget Jones:The Edge of Reason  (Helen Fielding、Picador)

  おもろすぎます。2回ずつ読んだけれど、やっぱりおもしろい。映画を観てからもう一度読むとまた違うおもしろさがある。間抜けで憎めないブリジットと共通点は少ないけれど、こういう女性と友達になりたい気持ちはある。

潮流(伊集院静、講談社文庫)

   やっぱり夏目雅子との事はすごく重い時だったんだなあと思った。中年に差し掛かる男が主の小説を読むのもたまにはいい。

細雪(谷崎潤一郎、中公文庫)

   かなりぶ厚い本だがさらりと読めた。ぐんぐん話に引き込まれていった。東京の谷崎がどうしてこう関西の文化、言葉を物にして書けたのだろう。女性、自国の異文化に敬意を払っている作家。

いずこより(瀬戸内晴美、新潮文庫)

   女として、母として結構辛い私小説だった。戦時、戦前に中国にいた日本人の話を何回か読んだが、いつもその本の話の一部だったので、いったいどんな時代環境だったのか知りたい。


ーその他ー

 

みんな あかちゃんだった(鈴木まもる、小峰書店)

  これは実は絵本なんだけれど、こんなに観察力を持って子供を見守っているお父さんに完敗だ。いつも野放しな私、親として失格だわ。

不思議の国のエリコ(楠田枝里子、文春文庫)

  この人は本当に科学が好きなんだろうなあ。科学への愛に溢れているし文才もある。公式云々の勉教法だった私は、もっと自分の純な気持ちから来る学ぶ姿勢というのを持ってなかったなあと思う。

 

こころの処方箋(河合隼雄、新潮社)

   依存があって自立があるという下り、ぐさりと来た。私自身の母親との関係、そしてこれからの息子との関係、、、。考える事があり過ぎる。

あいまいな日本の私(大江健三郎、岩波新書)

  難しいなあ、彼の文章。ユーモアのある人だという事は分かるんだけれど、、、。やっぱり私の語彙の少なさだ。

 

 

 

常識の世界地図(21世紀研究会編、文春新書)

 

民族の世界地図(21世紀研究会編、文春新書)

 

地名の世界地図(21世紀研究会編、文春新書)

 

人名の世界地図(21世紀研究会編、文春新書