スイスで病院に行く
病院に何か行くことがなければ一番いいのだが、そういうわけにも行かないときがあるだろうし私の場合と言うことでここに記しておきたい。
私の加入している健康保険はいわゆるHMOというものだ。私の場合は年間600フランまでの治療費は自己負担で、それ以上かかった場合はその10%を負担するというものである。これが、年間200フランまで自己負担とか、年間1200フランまで自己負担とか色々種類があるのだが保険料は勿論後者の方が安い。また、私の加入している保険会社が大きく、会社の関連会社として多くの診療所をもっているので、何か体の具合が悪くなったときは加入したときに指定された、自宅から一番近い診療所で診察してもらうことになる。
市内には勿論、大きな総合病院や、大学病院もあるのだけれど、そこへ行くと保険がきかないと言うことになる。ただし、勿論夜間休日、緊急の場合はどこでも構わない。これを知って、さてその診療所とやらはどんな所なんだろうと心配になったのだが、何のことはない、しっかりしたところである。ビルのワンフロアを使って7人ほどの医師が診察している。ただ、ここで手術なんて事は出来ないので、そういう場合は大きな病院に回される。
別のページでも書いたが、私は、定期的に子宮内膜症がどうなっているのか検診を受ける必要があったので、まず加入時に指定された診療所へ電話した。「こういう理由で検診が必要だけれども婦人科の先生はいますか?」というと、「今痛みとかがあるなら、今日でも構わないし、急ぎじゃなければ来週になる。」と言われ、その次の週に検診を受けることになった。予約制なので、日本のように朝早く行って順番を取るなんて必要はない。後は、指定日時に行って検診を受けるのは日本と同じ。支払いはその場ではしない。かなり月日が経ってから何気に支払い請求書が来る。診察時間も15分ほどはある。質問もじっくり出来るし、同じ部屋に次の患者が待っていることはなく、医師の完全な個室で診察を受ける。看護婦さん達が、採血等をする部屋があるのだけれど、そこにはラジオがかかっていたり日本とは雰囲気が違う。どこかのオフィスに来たという感覚だ。
これは、私の加入している保険会社の場合です。会社によっては、診療所を持ってなくて、どこの病院に行ってもいいと言うところもあるのでご参考程度にして下さい。
15/05/00