ママの出産記録1
とうとう予定日になってしまった。でも何の気配もないので、産む病院に電話する。じゃあ明日にでもとにかく来て下さいと言うことで明くる日主人と向かう。土曜日だった。そこでびっくり!ちょうど、出産準備教室で講師をしてくれたあのヘバメが働いている日だった。予定日を過ぎて少々緊張気味だった私は、なんだか安心した。
前述の通り出産準備教室には8組いたのだが、その内の1組は、受講を終えずして、教室の開催期間中に予定日より3週間早くに早々と出産していた。病院と教室は同じ建物なので、「今朝出産したの!」と受講中の私達を、生まれたばかりの赤ちゃんと訪問(?)したときにはみんなびっくり。ヘバメだけが知っていた。そしてみんな、痛さはどうだっただの根ほり葉ほり聞いたのだ。会陰切開もなく、彼女曰く2時間で生まれた超安産だった。
私達を除いた残り6組は果たしてどうなったのかヘバメに聞いてみた。そしたらその日の朝、6組目の赤ちゃんが産まれたとのこと。私達と、イタリア人・トルコ人カップルを残すのみとなっていた。一組、双子ちゃんのカップルが居たのだが、無事に予定通りの帝王切開で生まれたそうだ。私達と、イタリア・トルコカップルが確か予定日も最後の方だったので、みんなどんどん生まれていって、後は私達2組だけなんだ、と変な気分。あのカップルも、このカップルも、もうママとパパになったのかあと羨ましいような、もう陣痛も終わって楽になったのかと恨めしいような、、、。
病院では、尿の検査、超音波で羊水の量のチェックなどしてもらう。医師に性別は聞きたくないのね、と再度聞かれる。彼女が超音波画面を見ているとき、素人にも分かるだろうかと目を凝らしていたけれど、よく分からなかった。「赤ちゃんは今推定3500グラムぐらいね。羊水もまだ十分あるから、3,4日後にもう一度来て。まだ気配がなければね。」と、次回の予約をしてその日は帰る。
予定日を3日過ぎた月曜日。主人と夜7時半からのニュース番組”TAGESSCHAU”を見ていた。45分頃、なんだか下着が濡れたような感じがする。妊娠後期になると尿漏れをする人もいるときいていたが、私は一度もなかったので、「破水だ!」と直感する。トイレに行って、見てみると、出血でもないし尿でもなさそうだ。するとまたチョロチョロと水が出てくる感じ。主人に「破水したみたい。」というと、「え?良かったじゃん。」と言う。主人は予定日を過ぎてて、いよいよ生まれるんだ、と言う意味で言ったらしいけど、破水の何処が良いのかしら?とその時は思った。
病院に電話すると、今すぐ大至急ではないけれど、身の回りの準備して、ぼちぼちこっちに向かってちょうだいと言われる。 当直のヘバメに、「破水か尿もれか、量からして分からないから、尿検査するわ。」と言われた直後に、ドバッと羊水が流れ出て、「これは破水ね。じゃあCTG(赤ちゃんの心拍と、子宮の収縮をチェックする器械)するわね。」と。 張りは定期的にあるんだけれど、全然痛くないので、私はこの時「結構安産かも、楽勝。」と思っていた。子宮口の開きを見るためヘバメが内診したのだが、この痛いこと!指を子宮口まで入れて触診で何センチの開きか確認するのだが、まだ産道も柔らかくなっていないので、激痛だった。2センチの開きだった。そしてまだチョロチョロと羊水は流れていた。 陣痛も全くないためその日は主人も家へ帰り、私はそのまま入院となった。
ここで、入院に必要な物を書いておこうと思う。
<身の回りの物> 歯ブラシなどの私物のみ持っていけばいい。タオルや、入院着、パンツ、産褥ナプキンなどほとんどすべて病院にある。ただし、入院着とパンツに関してはかなり、ちゃちいので、(パンツは使い捨て)もし自分の物が良いと思えば自分のパジャマや下着を着ても問題ない。私の経験からすると、産後の出血量の多いときは、病院の物を使った方がいいと思う。汚れる心配をしなくて良いし、洗濯の心配もないので。ただ、ちゃちいから上に何か羽織る物は持っていった方がいい。あとブラジャーは必携。産後に産褥体操教室があるので、それに出席したければトレーナーなど。
<出産時のTシャツ、キャンディーなど> これも病院の入院着で良ければ使えるはず。(私は出産以前から入院したので、病院の入院着をそのまま来て分娩室に行った。)
<赤ちゃんの服、おむつ諸々> ただし入院中は何も要らない。服もおむつもあてがわれる。退院するときの分だけでよい。
<入院申込書> (診療所から連絡を受けた病院が、自宅へ送ってくれる) これはあらかじめ返送しておかなければならない。そして予定日の6週間ほど前に病院でヘバメと出産方法や、産後についての希望など、病歴などを話すことが必要である。
<あなたが外国人で結婚している際の必要書類> 健康保険証、Familienbuch(戸籍のような物)またはHeiratsurkunde(結婚証書)、外国人用ビザ、血液型が分かるもの、予防接種歴の分かるもの(後ろ二つは、無くても特に問題はない。)
08/03/01