ボン君の成長記録(5ヶ月目)

 

 さて、日本滞在中息子は、夜中結構ぐずっていた。もしかしたら、暖房の効きすぎで部屋が乾燥し、のどが渇いていたのかも知れない。私も、生活の勝手やリズムが違って、毎日きちんとあげていたヴィタミンDをよく忘れた。

 今回の日本滞在中にしたかったことはお宮参り。私はキリスト教徒ではないから、教会での結婚に抵抗があったし、ましてや子供を教会で洗礼して貰うつもりはなかった。ただこういうことは、キリスト教徒である夫と話さなければならないこと。彼は毎週教会へ行くという敬虔な人ではないし、周りには、教会で結婚して離婚している人がたくさんいるので、彼自身も教会での結婚や子供の洗礼には100%確信が持てなかったようだ。

 教会で洗礼してもらったら、キリスト教徒にならなければならないかというと、そうではないみたいなのだけれど、主人はもしかしたら神社というものに興味があるのかも知れない。そういえば、妊娠中に日本に帰った際、安産祈願もしてもらったのだが(その割には難産だったけど)キョロキョロ境内を見回してたっけ?

 とにもかくにも、無事にお宮参りをしてもらった。こういう時に子供を抱くらしい、子供の父方の母といえば主人の母になるので、その代わりに私の母が息子を抱いていたが、すごく誇らしげだった。

 5ヶ月目に入ってすぐ、母が「あれ〜?この子もう歯が生えてるで〜!!」と言った。そういえばほっぺたが赤いことはあったけど、冬だし、暖房とかの関係で頬が火照ってるんだろうと思ってたけど、早々に歯が生えてきてたとは! じっくり見てみると、下の左側の歯茎からしっかりと白いものが出てきている。そしてその数日後には下の右側からも歯が出てきているのを発見する。

 私は、子供には、周りのよけいなことを言う人たちから「ちょっとその月齢にしては、成長が遅くない?」なんて言われるぐらいの感じで、のんびりとゆっくりと育っていって欲しかったんだけど、胎内といい、生まれてからといい、息子の成長にはびっくりさせられてばかりだった。

 母親が作ってくれるので、リンゴ果汁や重湯なども与えてみた。そのせいなのか、ウンチの回数が多くなった。日本滞在中は、私の家族は勿論、親戚、友人からもしっかりと可愛がってもらった息子はちょっとわがままになったようにも感じた。

 授乳は、日によってまちまちで大体5回から6回の授乳といった感じ。

 3週間の滞在を終えてスイスに帰る機内では、またまた頻繁に授乳があった。ぐずったりもしたけれどフライトアテンダントの人たちには愛想のいい息子、、、。

 帰国後は、息子が何でもかんでも口に入れたがるのに往生した。うつぶせにしてみても、自分で元には戻れないので泣いたり、独りに成りたがらなかったりと、だんだん気持ちを表現するようになってきた。でも、生まれた直後、私のお腹の上にのったその時から彼は、「不快」に対してはこんな感じだったような気もするけれど、、、。でも、妊娠中も良く聴いていた音楽、特にクラシックには落ち着くらしい。

 5ヶ月目も終わりになる頃、主人の家族とザンクト・ガレン州にあるWildhausに行く。寒かったが、誕生後3回目の旅行とあって、息子も慣れてきたようだ。

体重8480グラム 身長66,5センチ(丸5ヶ月)

04/03/02