ボン君の成長記録(5才から5才3か月まで)

 

 

幼稚園でもお誕生会をしてもらった息子は大層喜んでいた。
その幼稚園にも、途中から一人で行く日もあったりした。チューリッヒ市内は、日本程ではなくても交通量が多い。また登校時間は出社時間とも重なって急いでいる車も多く、イライラ運転手がクラクションを鳴らすのはざら。(聞くところによると、”早く行け”という意味でクラクションを鳴らすと罰金らしいのだが、、、。あくまで危険回避の為のクラクションということらしい。)だから母としてはどうしても一人で行かせるのは恐いのだが、それじゃあ本人も学べない。
ある警察官から聞いた様に、子どもを信じて、子どもの後ろを歩いて、本人に横断の判断をさせた。日本とは違って、こちらは横断歩道手前ですぐ車が止まってくれるので、急ぎの朝でも思っていた程ストレスなくすんなりと渡れる。
人からはよく、”放任し過ぎ”といった意味のことを言われる私だが、一応それなりに気持ちは子どもにべったりなのだ。

さて放課後だが、まだまだパワー全開の息子と、悪阻で出来るだけ横になりたい私。でも意外と一人でレゴやら、ドリルのめいろ、読書等してくれる。ママ大丈夫?と気づかってもくれる。

悪阻を理由にばかりもしていられないので、下の子が産まれるまでの間、母子の時間をたっぷり取るようにした。
朝市にもよく行った。ケーキをたくさん一緒に作ったり、料理もなるべく二人で作った。自転車で近所の大きな運動場に散歩しに行った。私は歩いて後ろから追いかけるのだが、子どもはある程度先まで行ったらまた戻って来て、”ママ大変でしょ?迎えに来たよ”と言ってくれる。
因に、自転車は4才から補助輪無しで乗っている。

クラスメートで一人、いつも私の顔を見る度に”○○君がねえ、僕を押すんだよ。”
”今日はねえ、僕の弟の物を取るんだよ”と言い付けに来る子がいて、最初は息子に確認していたのだが、しばらくしてやっぱり、本人がしていないことばかりだと思い、日本で保母さん(保育師さんと言うべき?)をしている知り合いに相談した。
彼女曰く、何か私の息子に対して嫉妬の感情を持っているのだろうということだった。その子の方が半年年下なのだが、それだからか、息子の方が色々と彼が出来ないことが出来たりして、そういうことも関係しているのかな?と思った。
無反応を決め込んでいたら、もう何も言わなくなって、今では二人喧嘩する程仲がいい、という状態みたいなので変に私が間に入らなくて良かったと思っている。子どもには子どもだけの世界がある。それに子どもは揉まれて育つ。

 

5歳3か月   19キロ  112センチ 

 

01/02/06