ボン君の成長記録（２才１０ヶ月から３才まで）

さて地元のシュピールグルッペだけではなくて、日本人のシュピールグルッペにも行っている息子だけれど、日本人の方ではもう彼は絶好調で押したり叩いたり、物を取ったりと毎回大騒動を繰り広げている。それでも、他のお母さんたちが彼の事をポジティブに捉えていてくれてて本当に有り難い事だと思ってる。

そんなこんなで、息子も週３回定期的に２歳から６歳ぐらいの子供たちと遊ぶようになってくると、他の子との違いなんかも分かってきて面白い。
地元の方では彼はなかなかいい子ちゃんらしいし、日本人の方では私も一緒だからなのか、もう彼はやりたい放題で、いつも私はボロボロ。でもママたちはそれぞれ”食べ過ぎて困る”、”いつもへばりついて困る”、”こんなにやんちゃなのに地元の幼稚園では一番おとなしい”、”言葉が遅い”、”まだおむつが取れない”などなど悩みがあって、でもそういう困った事も含めてそれぞれのママだけの特別な子供たちなんだなあといつも思う。

地元のシュピールグルッペで遊んだ日の午後は、彼はその日遊んだゲームやなんかをぬいぐるみと一緒に再現していたりしてて面白い。それで、クラスメートの名前やどんな歌を習ったりしているのかが分かったりもする。しかもスイスジャーマンぽく聞こえる怪しげなCH音を強調した言語で、、、。
それにしても幸せなのは担当の女性がいい人だという事。子供との相性が悪ければ、これ最悪となるところなのだけれど、息子も”さあ、今日もお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと遊ぼうね”と言うと（息子は一番年下）喜んで行くし、着いたら先生に抱きつきに行く。

里帰りがとりあえず先に延ばされた事もあって、私たち家族はオスロに旅行する事にした。”これが北欧かー”的な驚きは、他の国も訪れているのでなかったけれど、お金持ちなオスロでたくさん魚料理を食べられて私たちは満足だった。
オスロは子供に優しい。家族連れに優しい。治安が良いとかいう事もあるけれど、道幅とか緑の多さなどなど安心して旅行できる所だった。養子縁組がポピュラーなのは知っていたが、明らかに養子縁組のうえでの家族を見ると（養子も白人、両親も白人だったりすると見分けられないけれど、子供がアジア人やアフリカ系だったりするとそれは明白なので）子供に中国人ぽい女の子が多いのが気になった。私個人的には今でも養子縁組の事は現実の事として考えることがあるので複雑な気持ちだった。

因に機内では、半分以上熟睡してくれてとってもいい子だった。

“悔しい”という表情を見せた事がある。息子の大好きなChiemiさんからもらったガラスのインテリアを、彼は嬉しくてパパに見せようとしたらバランスを崩し落としてしまった。微塵に壊れたガラスを見て彼はすぐさま自分の部屋へ駆け込みベッドの上で悔し泣きをしながら私たちの方を見ている。いつもな ら”またか、、、”と思ってしまう私たちなのだが、あまりに打ちひしがれた彼を見ていると”大丈夫、仕方がない、ね、気にしないでおこう”というしかな
かった。

進歩だってある。服なんかはもう２歳過ぎからぼちぼちと着られていたのだけれど、難しい靴下や、穴に通さないといけない靴、ぴっちりしたスニーカーなんかも問題なく履けるようになっていた。これまた、今の時期にこういう事が出来るのは早いのかとかは分からないけれど、”自分でしましょう”といつも酸っぱく言っているので、やっぱり息子が誇らしい。

２歳１０か月になろうとする頃からずっと右ひじの内側を掻き壊していた息子。はじめは湿疹か、虫さされかと思っていたのだが、そしてオスロに行っている間に快方にも向かっていたので特別真剣に考えてもいなかったのだが１か月以上もきれいにならないので薬局へ行った。そしたら”ここだけだと湿疹とは違うと思う。この部分だけを頻繁に掻くならストレスが考えられる”と言われた。私は、自分の事ばっかり考えている母親なのでかなりこれはハンマーで打ちつけられた気分にさせられた。その後、やはり良くならないので小児科医に行ったけれど、彼はストレスとは言わなかったが、とりあえず空気に触れさせるというより掻かないようにする事が一番だといい滅菌クリームと包帯を処方された。

恐怖の夏休みに入った。これはよくよく考えて見ると一日中ずっと、５週間中ずっと母子べったりという事なので、私は色々と対策を練った。でもやっぱり他のママたちも同じ事を思っていて、あっちからこっちからと遊びの誘いがあり、私も子供を主人に預けて出かける日を作ったり、夏休みのみ開講している特別コースに行ってスイス人と会う機会もあったりで結構あっという間に終わってしまった。

さて本当に信じられない事に３歳になってしまった。よく大怪我もせず（？）事故にも遭わず、大病もせず今日まで来ました。（右腕は今も包帯ぐるぐる巻き、、、）

体重：１５キロ　　身長：９６センチ　　（３才現在）無駄肉の全くない筋肉体。

26/08/03