ボン君の成長記録(12ヶ月目)

 

 卒乳に向けて、授乳を一日に1回にした。夜授乳しないと寝ない、というのは嫌だったので朝方だけの授乳にしたのだが結構すんなりと行った。でも、おっぱいが欲しいというわけではないのだが、寝付くまで泣くことは間々あった。

 1回にすると、やはり胸がまた張ってきて搾乳していた。でも、だんだんと息子の飲む量が減ってきて、それに合わせて母乳の生産量も減ってきたみたいで、だんだんと張らなくなってきた。こういう、いかにも動物的な需要と供給なんて事はおもしろかった。

 息子の場合、食べることに対する欲が親に似てすごいので、彼にしてみれば「おっぱいより、あんた達が食べてるのと同じ物食わせろ。」という感じだったのかも知れない。いかにも離乳食という物を出すと、彼一人が食べるときはそれでも良いのだが、私達と食べているときはすぐ吐き出して、一緒の物を要求したりした。

 食べていた物も、ブロッコリ、桃、ヨーグルト、卵、そぼろ、みそ汁、雑穀等々、何でも来い!という感じだった。食べる量は確実に増えていっているのだが、ある日はあまり食べなかったり、ある日は300グラムぐらいも1回で食べたりと、食べむらはあった。

 同じ年齢ぐらいの子と遊ぶときは、ご機嫌で、人見知りも何もなかったが、まだ一緒に同じ事をして遊ぶという感じではなく、相手の遊んでいるおもちゃに興味を示し、同じ事をしようとする感じだった。気に入らないことがあると、すぐ不快感を表現し、こっちが怒ると分かっているようなことをわざとするようなこともあった。反対にこっちが喜びそうなことをわざとすることもあった。行動も、ソファに上ったり、未だ狭い所へ入っていったり、箱の中に入ろうとしたり絶好調だった。あまりにも運動量が多いのか、ぽちゃぽちゃの体がいつの間にかほっそりと幼児のようになっていた。

 体重や身長は、生まれたときは巨大だったのに、この頃は全くの平均線の上を辿っていた。

 言葉の方は、喃語というか、音はよく発していたが、意味のある言葉といえば、私と食べ物を指すときの「まんま」ぐらいだった。

 この頃思っていたのは、歩いているものだからついつい大人と同じ対応をしてしまっているけれど、もっと赤ちゃん扱いしてあげるべきかなということだった。

 週に2回午後、子供を託児所に預けて離れることはあっても、母子べったりという感じで、私の方も詰まるときが多々あった。この頃から、子供を主人に押し付け美術館へ行ったり、子供の昼寝の時間と夜寝た後の時間を最大限に利用して、自己向上のために勉強する時間を見つけるようにした。

 そして、信じられないことに子供は1才になってしまった。

体重9950グラム 身長76センチ( 満1才)

06/03/02